普通の日常の一般的な毎日

29歳の暮らしなど

ひとり音楽鑑賞とフェス

小学生の頃、毎晩ラジオを聴いてた。深夜ラジオのフィラーとして流れてた曲が耳から離れなくて、曲名がわからないから歌詞を調べた。TSUTAYAでそのアーティストのベストアルバムを借りた。1曲目に流れて来た「風を撃て」という曲を聴いて、脳が痺れて鳥肌が立ってしまった。それ以来キリンジのとりこなのであります。

 

中学生、高校生になってもキリンジについて話せる友達はおらず、家でひとりで聴き、部活の遠征先にMDプレーヤーを持って行ってイヤホンでひとり聴き。大学に入ってもそれはまあ同じで、周りを巻き込むこともなく、ひとりで音楽を聴き、ひとりでライブに行く日々だった。

 

社会人になり転勤を経て、日本最大級の「音楽フェス」が行われる県に住むことになった。興味本位で初めて行ったロッキンももちろん、ひとり参戦だった。

その次の年、「一緒に行きたいからチケットとって」と友達に言われた。彼女とは音楽の趣味もぴったりなわけではなく、大丈夫かなあと思いながら、車で連れてってくれるというのでホイホイとチケットを2人分取った。

 

あの夏のロッキンが一番楽しかった。快晴の野原で、2人で飲酒しながらスプリンクラーの水をバシャバシャ浴びて聴いた木村カエラ。みんな知ってるバンプ天体観測を一緒に歌う一体感。違う人生を生きて来ても、同じ曲を知ってて歌えるっていう親密感と、晴れてて暑くてお酒が美味しくてっていう開放感で、彼女との距離が一気に縮まった。それまでひとりで聴いていた「音楽」って、コミュニケーションツールだったんだって、初めて気付いた。

 

と言いつつ、去年は25本の様々なライブを見に行き、その9割はひとりだったんだけど。。今年のロッキンにKIRINJIがドーンと出たりしたら、たくさんのお客さんと「マンシーツ!!」って叫びたいなあ。