普通の日常の一般的な毎日

29歳の暮らしなど

人生における経験値

歌人穂村弘さんの『世界音痴』というエッセイ集に収録されている、『人生における経験値リスト』を私もしてみんとてするなり。

 

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独り暮らし ある
結婚 ない
離婚 ない
子どもを持つ ない
親の死 ない
家を買う ない
就職 ある
転職 ない
料理 ある
洗濯 ある
骨折 ない
手術 ない
海外旅行 ある
ソープランド ない
献血 ある
選挙の投票 ある
ボタン付け ある
犬、猫を飼う ない
髪型を変える ある
お年玉をあげる ある

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楽しい^ ^

なんか楽しいので自分でももうちょっと付け加えてみたりすると

 

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ディズニーランド シーはあるけどランドはない
youtubeに投稿 ない
車を買う ない
寝台列車 ある
整体 ある
着ぐるみに入る ある
ライブで投げられたピックなどを取る ない
友人代表スピーチ ない
幼児のふりをしてぬりえコンテストに出展 ある
幹事 ある

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何を隠そう、私は幹事が何より苦手です。幹事できない奴は仕事もできないよ、と先輩に言われたことあるけど、そんな会社で頑張れる気がしないなあ…とモチベーションが急降下したときの頬を切る風の速さまで覚えている。人を誘うのも苦手なのに、まして何人もの間に入って調整するなんて、、人間離れの技、それが幹事。


穂村さんはどーしても、KIRINJIの高樹兄さんと同じフォルダに入ってしまう。どちらも大好き。最近あんまり読んでないから、久々に読みたいなあ。

 

このブログ、気づいたら3ヶ月に1回のペースでの更新になっており、季刊かよ!次のタイミングで28歳になってしまう。。

ひとり音楽鑑賞とフェス

小学生の頃、毎晩ラジオを聴いてた。深夜ラジオのフィラーとして流れてた曲が耳から離れなくて、曲名がわからないから歌詞を調べた。TSUTAYAでそのアーティストのベストアルバムを借りた。1曲目に流れて来た「風を撃て」という曲を聴いて、脳が痺れて鳥肌が立ってしまった。それ以来キリンジのとりこなのであります。

 

中学生、高校生になってもキリンジについて話せる友達はおらず、家でひとりで聴き、部活の遠征先にMDプレーヤーを持って行ってイヤホンでひとり聴き。大学に入ってもそれはまあ同じで、周りを巻き込むこともなく、ひとりで音楽を聴き、ひとりでライブに行く日々だった。

 

社会人になり転勤を経て、日本最大級の「音楽フェス」が行われる県に住むことになった。興味本位で初めて行ったロッキンももちろん、ひとり参戦だった。

その次の年、「一緒に行きたいからチケットとって」と友達に言われた。彼女とは音楽の趣味もぴったりなわけではなく、大丈夫かなあと思いながら、車で連れてってくれるというのでホイホイとチケットを2人分取った。

 

あの夏のロッキンが一番楽しかった。快晴の野原で、2人で飲酒しながらスプリンクラーの水をバシャバシャ浴びて聴いた木村カエラ。みんな知ってるバンプ天体観測を一緒に歌う一体感。違う人生を生きて来ても、同じ曲を知ってて歌えるっていう親密感と、晴れてて暑くてお酒が美味しくてっていう開放感で、彼女との距離が一気に縮まった。それまでひとりで聴いていた「音楽」って、コミュニケーションツールだったんだって、初めて気付いた。

 

と言いつつ、去年は25本の様々なライブを見に行き、その9割はひとりだったんだけど。。今年のロッキンにKIRINJIがドーンと出たりしたら、たくさんのお客さんと「マンシーツ!!」って叫びたいなあ。

神戸・塩屋を散歩して


神戸・塩屋へ散歩に行ってきました。私は今関東に住んでいるので、片道650㎞をバスやら飛行機やら乗り継いでの、散歩というか小旅行です。

 

海の近いコンパクトな町

塩屋は海と町の距離がとても近い。マンションも戸建も、海を向いて建っている。住宅街の中には海と川の混じる汽水域があって、朝の光がキラキラと眩しかった。水面から見えるフグの子、カニ。釣りをしている人を何人か見かけた。あとランニングしてる人も多かったな。いい日曜だ。

 

細い道を歩く

塩屋は坂の町で、駅を出て少し行くと細い道がある。それがこの町のメインストリートのようす。進んで行くと、細い道の途中とちゅうにスーパーやら喫茶店やらコンビニ、不動産屋にピザ屋に八百屋。町の大きさに合った、コンパクトに便利な生活ができそう。

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近所に欲しいピザ屋さん。

 

駅から町の中へ入って行くと、沢山の人とすれ違った。あまりに沢山の人とすれ違うので、私の来た方向で祭りでもあるのか?と思ったけど、みんな駅に行く人みたいだ。山側の住宅街から駅に行くには、必ずその細い道を通らないといけない。道が狭いから密度が高く特に人が多く感じたのだろう。道は細いのに人通りは一定数あって、静かなのに活気があった。生きている町という印象を覚えた。

 

シュークリームと水差し

駅に戻って、すぐ近くの洋菓子屋さんに入った。幾つか並ぶケーキ類の中で目に入ったのは長い形のシュークリーム。週末しか売っておらず、いつも午前中で売り切れるところが、その日は運良く残っていたらしい。
ここで食べてっていいよ、と言って小さなテーブルを案内し、店のおじちゃんがお冷を運んできてくれた。ステンレスの水差しは小ぶりで、中の氷をカラカラと回すと水がよく冷えた。なんかそれだけで気分が良かった。シュークリームは軽くてカリッとした生地に、ぽてっとしたカスタードクリーム、染みる旨さ。甘味には「甘い」という形容詞が使われるけど、あのシュークリームは「旨い」だな。
友人と自分用に、缶入りのクッキーを買った。洋菓子屋さんでの時間があまりに好い体験だったから、土産でその空気まで伝わってほしいなと、渡すまでドキドキした。

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とてもいい缶だったのでその後お茶っ葉入れにしました。

 

住んでみたいなあ

瀬戸内海が久しぶりに見たくて散歩先に選んだ塩屋。穏やかで気持ちのいいコンパクトな町でした。住めるかなあと不動産屋のガラスに貼られた間取り図を見たり。散歩でも住んだ気にちょっとなるね。

「たそがれたかこ」を読んで/私にとっての趣味とは?

入江喜和さんの「たそがれたかこ」8巻までを読みました。いい漫画だった…!

 

  • あらすじ

80を過ぎた母と2人暮らしの主人公たかこさんは45歳バツイチ。幼い頃から人と打ち解けるのが苦手で、老いた母との生活やパート先で心を悩ます毎日だったが、たまたま耳にした深夜ラジオでとある若手バンドの曲に心を打たれる。そのラジオや音楽を糧にして日々の色々を乗り越えたり踏ん張ったり…行きつけの居酒屋も出来て、少しずつほぐれていく彼女の内面が丁寧に描かれる。

 

  •  感想など

家族の問題とか自分の過去との対峙とか困難が沢山出てくるけど、バンドのことを考えているたかこさんが幸せそうに描写されてて、ああ、いいなあと。読後感は爽やか!

バンド好きだろうがアイドル好きだろうが、恥じずに何でもどんどん生きる糧に取り込んだもん勝ちだと思います。

私も音楽が好きでライブによく行くけど、いい音楽を聴くととても気持ちがほぐれます。たかこさんと年は離れてる私だけど、すごく共感できる物語。たかこさん、音楽に出会えてよかったね〜

 

  • 連想されたこと

現実の私の趣味はと言うと、音楽聴いたり漫画読んだりドラマ見たりフィギュアスケート見たり相撲見たりライブ行ったりすること。書き出してみるとなんか些細だなあ。笑

一生独身でいたいほど打ち込みたい趣味かというとそうではない。でも前は自分の時間が欲しくて欲しくて、例えば彼氏と上手くいかなくなった。相手の予定に合わせて、自分が見たいライブ諦めるなんてストレスだ!と思ったのだ(クソです)。ただワガママなだけだったな。共存の道があったかもしれないよなー。

本当は、たかこさんみたいに、趣味が生活のスパイスとか、コミュニケーションの材料になれば素敵だよな。私はもう、余暇の詰め物として趣味をハメているというか…どんどん趣味が肥大化しているというか…上手く言えないけど、趣味を取り巻く自分の気持ちが、近年よくない方向に来ている感じはしている。

 

CD買ったり初めてライブハウスへ行ったりするたかこさんの純粋な楽しみを見て、ちょっと反省しました。今年は月に2回ペースでライブ行ってるけど、来年は吟味しておでかけ回数減らしてみようかなあ〜

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書いてて自分の気持ちが色々矛盾してる気もするけど、以上が「たそがれたかこ」感想と連想されたことでした。ちゃんちゃん。

27歳になりました

誕生日が来て、27歳になりました。
地元を遠く離れてバタバタ働いて転勤して、週末はライブを見たり散歩したりテレビを見たり、 将来を憂いたり落ち込んだりを人並みに繰り返して27歳になりました。

思ったことを思ったなりに残しておく場所が欲しかったので、始めてみます。

何卒よしなに!

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